log

マカオ 2

f:id:logst:20170603165817j:plain

海を埋め立ててどんどん街を作る

マカオはマカオ半島と(旧)タイパ島があり、海を隔てて3本の道路で繋がっています。土地が小さく海に囲まれているため、埋め立てにより土地を増やしており、タイパ島側も、タイパ島とコロアネ島という2つの島の間が埋め立てられて一つの島になったのだそうです。特にタイパ島側ですが、車で走っていると、道のアップダウンが激しく、そこが昔は山だったことがよく分かりました。アップダウンが激しいところがかつての山、平なところが海を埋め立てたところ、と分かりやすいのだそうです。

街の変化

今回、マカオで生まれ育った友人二人に街を案内してもらっていたのですが、彼らの話によるとその埋め立ては近年どんどん進んでいて、タイパ島の観光地となっているところを歩いていても、「15-20年前くらいまではここは海と自然の空き地のようなところで、ここで花火して遊んでたんだけど、今は整えられて管理され、観光地化しているのでもう出来ない」と少し寂しそうでした。現在もマカオ半島側で大掛かりな埋め立て工事をしているのが空港から街への道中で見えたのですが、10年後くらいに来たら全く違う街になっているだろう、とのことでした。新しいカジノの建設もどんどん進んでいます。

案内してくれた二人は30前後の2人でしたが、ポルトガル領から中国領への変化も経験していて、まだまだ進行中の埋め立てや新しいカジノの建設もあり、5年、10年ですっかり違う街になってしまうのだそうです。

私は東京で生まれ育ち、街、特に建物や店の変化を日々目の当たりにしてきたように思います。最近も昔から知っている場所が一瞬にしてまるで全く知らない場所のように変化してしまう様子になんとなく寂しく感じていたのですが、マカオの友人の話を聞きながら街を歩くと、マカオで起きている変化の大きさやスピードはもっとすごいのではないかと想像されます。

個人的にはそうやって変わり続ける東京の中の"変わらない部分"の貴重さを大人になってから実感していますが、例えば数年不在にしている間に全く違う街になってしまったら、どんな気持ちなのだろうと、少なからず寂しい気持ちが残るのではないかと、想像しながらマカオの街を歩きました。